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ガイド

装飾コンクリートの研削と仕上げ:磨き、サテン、素地仕上げ

装飾コンクリートの研削と専門的な仕上げ(磨き、サテン、素地)。設計者と施工会社向けに、Mygale を使った工法を技術的に解説します。

執筆:Sept Tools • • 読了時間 約8分
装飾コンクリートの床に使う Sept Tools のサーフェーサー Tapir
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仕上げの種類

素地、サテン、磨き、タデラクト

30-3000
研磨材の粒度

粗削りから鏡面までの全工程

0.27-0.35m/s²
研削機の振動

研削機により異なる(取扱説明書の値)

装飾コンクリートは、素材そのままのコンクリートを、独立した仕上げ面へと変えます。壁、天井、床。現在の建築の流れでは、事務所、住宅、公共施設で、コンクリート打放しが意匠の要素として取り入れられています。研削を手がける専門家にとって、この付加価値の高い市場では、均一で再現性があり、設計者の期待に応える仕上げを出せる工具が求められます。

コンクリートの仕上げの種類

素地仕上げ(打放し)

素地のコンクリートは、型枠の跡を残します。板目の跡、気泡、わずかなレイタンスの膜です。仕上げでは、見た目を変えずに、均一に整えます。粒度60〜120での軽い研削で、表面のレイタンスを取り除き、色合いをそろえられます。

素地の魅力は、本物らしさにあります。設計者は、施工の過程の痕跡を求めています。研削は繊細に行う必要があります。強く押しすぎると、骨材が現れ、狙った効果が失われます。

サテン仕上げ

サテン仕上げは、滑らかな手触りと、つや消しから、ごくわずかに光沢のある外観を持ちます。住宅や事務所の室内で、最も求められる仕上げです。研磨材は粒度60から400まで進め、各工程で目視の確認を行います。

サテン仕上げは、素地よりも不均一さが許されません。表面の平坦度と研削の均一さが重要です。この仕上げで、適した工具と汎用の工具の差が最もはっきり現れます。

磨きコンクリート(鏡面)

鏡面の磨きは、最も要求の高い仕上げです。表面が鏡のように光を反射するため、わずかな不具合も見えてきます。研磨材は粒度30から3000まで、8〜10回の工程で進めます。

各工程が、前の工程の傷を消します。工程を飛ばす(たとえば粒度200から800へ進む)と、反射の中に細かな傷が残ります。工程の順序の徹底が欠かせません。

この段階的な進め方は、壁にも床にもあてはまります。広い水平面には、コンクリート用サーフェーサーが適した機械です。

タデラクト

タデラクトは、コンクリートの下地に石灰系の左官材を塗り、小石で磨き、黒石けんで仕上げる技法です。コンクリートの研削そのものではなく左官ですが、コンクリート下地の処理は同じです。左官材の付着を確保するため、表面は清潔で、粗く(粒度30〜60)、レイタンスがない状態にします。

粒度と研削の進め方

研磨材の粒度の進め方は、どのような仕組みですか

粒度(研磨材の粒の大きさ)が、表面の粗さを決めます。粗い粒度(30)は多く削り、深い傷を残します。細かい粒度(3000)はごくわずかしか削らず、鏡面になります。

鉄則は、連続する2つの粒度の間で、2倍を超えて飛ばさないことです。推奨する進め方は次のとおりです。

粗削り:30、60 整え:120、200、400 磨き:800、1500、3000

研削は、どの粒度から始めますか

最初の粒度は、表面の初期の状態で決まります。

  • レイタンスのある新しい型枠面:粒度60から始める
  • 不具合や出っ張りのある古い面:粒度30から始める
  • すでに研削した面をやり直す場合:既存の仕上げのすぐ下の粒度から始める

ダイヤモンドかレジンか:研削の工程ごとの研磨材の選び方

ダイヤモンドの研磨材とレジンの研磨材のどちらを選ぶかは、研削の工程によります。硬いコンクリートで粗い粒度(30〜120)にはダイヤモンド、細かい粒度(200〜3000)と最終の光沢にはレジンです。

レジン:細かい粒度(200〜3000)に使います。レジンのディスクは柔らかく、表面の細かな凹凸になじみます。最終の光沢を生みます。

Mygale:壁面の装飾コンクリート向けの工具

なぜ台車を使うのですか

門型フレーム Mygale を使う理由は、バランサーが壁面で機械を支える負担を減らし、作業者が支えずに導けるため、長時間にわたって安定した動きを保ちやすいからです。2時間を過ぎると、疲労で圧力が変わり、仕上がりに目に見えるむらが出ます。

門型フレーム Mygale は、4輪で走行できる自立式で、壁に固定する必要がありません。作業者は、機械の重さを支えずに、動きを導きます。

装飾コンクリートの特記仕様書には、どの技術仕様を記載しますか

装飾コンクリートの特記仕様書には、Mygale + Petit Potam の一式として、4つの主要な仕様を記載します。振動0.35m/s²(取扱説明書の値、EU指令2002/44/EC)、負荷時の騒音59dB(A)、IP65の密閉構造、M/H種の集じん機との適合で、出力は1,600Wです。

  • モーター出力:1,600W(Petit Potam)
  • 振動:ハンドル先端で0.35m/s²(Petit Potam、取扱説明書の値)
  • 騒音レベル:負荷時59dB(A)(Petit Potam、取扱説明書の値)
  • プレート径:165mm
  • 密閉構造:IP65
  • 集じん:M/H種の集じん機に適合(IU33 Longopac を推奨)

現場の種類に応じて、どの Mygale の構成を選びますか

機器は、現場の種類に応じて選びます。新築の大きな面積には、Mygale(研削機 Petit Potam を載せる門型フレーム)と IU33 Longopac。改修や限られた場所には、Petit Potam(プレート165mm)。3mを超える高い天井には、台車 Gazelle に載せた Fouine XB165(作業高さは3.5mまで、延長アームで4m)です。

改修、出入りが限られる場所:Petit Potam、プレート165mm。コンパクトなため、台車が入れない角部や隅でも作業できます。

高い天井(3mを超える):台車 Gazelle に載せた Fouine XB165。作業高さは3.5mに達し、延長アームでは4mに達します。

着色やニスの前に、表面をどう整えますか

研削の後、表面をどう清掃しますか

最後の研削の後、表面は深部まで粉じんを除去する必要があります。気孔に入り込んだコンクリートの微粒子が、表面処理の付着を妨げることがあります。適した捕集風量のM/H種集じん機が必須です。

処理を施す前に、表面をどう確認しますか

処理の前の表面の確認は、3つの検査で行います。吸水試験(水が30秒未満で吸収される)、斜めからの光による目視検査(15度に当てたLEDランプ)、残留水分の測定(4%未満)です。

  1. 吸水試験:表面に水を数滴垂らします。30秒未満で吸収されれば、処理に十分な多孔性があります。水が玉になる場合は、表面が閉じすぎています(粒度が細かすぎる、または汚染)。

  2. 斜めからの光による目視検査:表面から15度の角度に置いたLEDランプで、拡散光では見えない不具合が現れます。残った傷、継ぎ目、平坦度の変化が、はっきり見えます。

  3. 水分の測定:含浸剤やニスを塗る前に、コンクリートは乾燥している必要があります(残留水分4%未満)。針式またはマイクロ波式の水分計で、信頼できる測定ができます。

装飾コンクリートの現場は、どう見積もり、計画しますか

装飾コンクリートの研削には、どのくらい時間がかかりますか

中程度の硬さのコンクリート(30〜40MPa)の場合、適した工具を使って、素地仕上げ(粒度60-120)は1m²あたり3〜5分、サテン(粒度60-400)は8〜12分、鏡面の磨き(粒度30-3000)は20〜30分かかります。

仕上げパスの回数1m²あたりの時間
素地(粒度60-120)23〜5分
サテン(粒度60-400)48〜12分
鏡面の磨き(粒度30-3000)8-1020〜30分

この時間には、ディスクの交換と中間の検査が含まれます。適した工具(Mygale またはそれと同等のもの)を使った場合の時間です。適していない工具や手作業では、2〜3倍にしてください。

装飾の研削のコストは、どう内訳を見ますか

装飾の研削のコストは、人件費(60〜70%)、研磨材の消耗品(20〜25%)、工具の償却(10〜15%)に分かれます。

  • 人件費:総コストの60〜70%
  • 研磨材の消耗品:20〜25%
  • 工具の償却:10〜15%

200m²の壁をサテン仕上げにする案件では、台車 Mygale を使う作業者1人で、4〜5日の作業が目安です。手作業や適していない工具では、同じ案件に10〜15日かかります。


5年間の保有機器の実際のコストを計算する

購入価格からは、建設用工具の実際のコストはわかりません。保有台数、使用時間、チームの時間単価を入力すると、5年間の累計差額を数秒で表示します。

TCO計算ツールを開く


設計者向け:装飾コンクリートを計画に組み込むには

特記仕様書に盛り込む仕様

装飾コンクリートを指定する設計者は、特記仕様書に次の事項を明記する必要があります。

  • 求める仕上げの種類(素地、サテン、磨き。見た目の参考例を添える)
  • 研削の最終の粒度
  • 平坦度の許容差(一般に、2mの定規の下で2mm)
  • 求める光沢のレベル(光沢計で測定。単位はGU)
  • 表面処理(含浸剤、ニス、ワックス)

見本と承認

全面の研削を始める前に、1〜2m²の見本をつくることが欠かせません。この見本は、作業を続ける前に設計者の承認を受けます。受け入れ検査の基準になります。

装飾コンクリートの研削に必要な工具を検討するには、Sept Tools のコンフィギュレーターをご利用いただくか、製品ページのMygaleをご覧ください。個別のご相談は、当社チームにお問い合わせください。

現場で消費するプレートとパッドの量を見積もるには、消耗品の使用量を試算するをご利用ください。

Sept Tools Configurator

最適な機器構成を2分で確認

質問に答えるだけで、研削機、集じん機、負担軽減用アクセサリーの構成を検討できます。

現場の課題

作業者が現場で直面すること

仕上がりのむら

課題

手作業や適していない工具での研削は、圧力にむらが出て、光沢の不均一な部分ができます。装飾仕上げでは受け入れられません。

Sept Tools

門型フレーム Mygale が、バランサーで機械を支え、全面で安定した動きを保ちやすくします。

広い面積での継ぎ目

課題

10m²を超える壁では、パスの継ぎ目が、斜めからの光で見えてしまいます。最終的な発注者や設計者に、仕上がりを受け入れてもらえません。

Sept Tools

門型フレーム Mygale は、連続した安定した動きを可能にし、目立つ継ぎ目を抑えます。

疲労と品質の低下

課題

腕を上げた姿勢での壁面研削は、身体的に大きな負担です。作業者が疲れ、品質が落ちることがあります。

Sept Tools

門型フレーム Mygale のバランサーが機械を支える負担を減らし、作業者は支えずに導くだけです。

手順

装飾コンクリートの研削の流れ

  1. 1

    表面の診断

    硬さの評価(シュミットハンマーの試験)、不具合の確認、平坦度の測定

  2. 2

    粗削り

    粒度30〜60。出っ張りや表面の不具合を取り除く

  3. 3

    中間の研削

    粒度120〜400。段階的に細かくし、工程ごとに確認する

  4. 4

    最終の磨き

    目標の仕上げ(サテンまたは鏡面)に応じて、粒度800〜3000

  5. 5

    保護

    用途に合った含浸剤またはニスを塗る

比較

Sept Tools の導入前と導入後

×

手作業、または適していない機械での研削

  • 圧力が不均一で、継ぎ目が目立つ
  • 腕を上げた姿勢で、支える負担が大きい
  • ハンドル先端の振動が大きい
  • 仕上がりにむらがあり、やり直しが必要
✓

Sept Tools の Mygale を使った研削

  • 支える負担が減り、動きがより安定する
  • 振動は研削機により0.27〜0.35m/s²(取扱説明書の値)
  • 研削機により59〜64dB(A)(取扱説明書の値)
  • 全面にわたって均一な仕上がり
押さえておきたい点
Sept Tools の製品

この記事で取り上げた機械

よくあるご質問

鏡面の磨きコンクリートには、どの粒度を使いますか。
標準の工程は、粗削りの粒度30から、磨きの粒度3000まで進めます。途中で60、120、200、400、800、1500を経ます。各工程が、前の工程の傷を消します。工程を飛ばすと、最終の仕上がりに肉眼で見える形で現れます。
打設後28日未満の新しいコンクリートを研削できますか。
技術的には可能ですが、コンクリートの強度がまだ十分ではありません。7日のコンクリートは、最終強度の65〜70%にしか達していません。早すぎる研削では、骨材を切るのではなく引き抜いてしまうおそれがあります。仕上げの研削は28日待つか、粗削りでも最低14日待つほうがよいでしょう。
磨きコンクリートと平滑コンクリートの違いは何ですか。
平滑なコンクリートは、フレッシュコンクリートを機械ごてで仕上げて(ヘリコプター)得ます。磨きコンクリートは、硬化したコンクリートを研磨して得ます。磨きのほうが光沢と仕上げの精度が高く、望めば骨材も見えます。平滑のほうが早いものの、精度は劣ります。
走行式の門型フレーム Mygale は、壁の装飾コンクリートに向いていますか。
はい。門型フレーム Mygale が壁面で研削機を支え、そのバランサーが作業者の支える負担を減らします。装飾仕上げを均一にするための、安定した動きを保ちやすくなります。
出典

引用している制度・出典

この記事で参照している機関と公式文書です。それぞれの一次情報へのリンクを掲載しています。

Sept Tools は、情報提供を目的として、これらの機関や制度を引用しています。引用は、各機関との提携、関係、承認を意味するものではありません。最新の条件は、必ず各機関の公式サイトでご確認ください。

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