建設用工具の総所有コスト(TCO):購入価格だけでは見えないもの
建設用工具のTCOの計算方法:償却、保守、現場の停止コスト。購入価格だけでは実際のコストがわからない理由を解説します。
モーター単体で20,000時間に対し1,500時間
10,000時間に対し600時間
建設の購買担当者が2つの工具をカタログ価格だけで比べるのは、燃費も整備費も売却時の価値も見ずに、購入価格だけで2台の車を比べるようなものです。工具の購入価格は、実際にかかる費用の一部にすぎません。残りは、保守、消耗品、現場の停止、そして早まる更新です。
工具のTCOとは何ですか
TCO(Total Cost of Ownership、総所有コスト)とは、工具の購入から廃棄までにかかるすべての費用の合計です。建設の現場では、この計算に主な5つの項目が含まれます。
この考え方は、電動ドリルにも、業務用の床用研削機にもあてはまります。後者は、初期投資が高い分を、数年にわたる集中的な運用で償却します。
1.購入価格
ほとんどの購入担当者が比べる唯一の数字です。エントリークラスのカーボンブラシ式の工具は、同等のブラシレスより購入価格が安くなります。この差は実在しますが、総コストの一部にすぎません。
2.モーターの保守にかかる本当のコストは
カーボンブラシ式の工具のモーター保守コストは、ブラシの定期的な交換、整流子の定期的な研磨、ブラシの短絡による故障のリスクから生じます。カーボンブラシ1組の単価は低いものの、頻度が高く、作業のたびに機械が止まります。
ブラシレスモーターには、ブラシも整流子もありません。日常の保守(清掃、プレートと集じんの経路の点検)は、機械の取扱説明書に記載のとおり、引き続き必要です。
3.摩耗に関連する消耗品
この項目は、モーターの方式にかかわらず同じ研磨材ではなく、モーターの種類に特有の部品のことです。カーボンブラシ、整流子のばね、ブラシホルダー。これらの部品は、ブラシレスにはありません。
4.計画外の現場の停止には、いくらかかりますか
計画外の現場の停止は大きな負担になります。そのため、工具のTCOで最も過小評価され、しばしば最も重い項目です。現場で工具が故障すると、その影響は修理費をはるかに超えます。
直接費用:作業者の拘束、緊急の代替工具のレンタル、工場や供給元への移動。
間接費用:全体工程の遅れ、契約上の違約金の可能性、チームの混乱、半日分の生産性の低下。
5.工具の保有機器は、どのくらいの頻度で更新すべきですか
ブラシレス工具のモーター寿命は20,000時間(モーター単体)で、カーボンブラシ式の1,500時間と比べて長く、保有機器の更新の頻度が下がります。年換算での更新コストが軽くなります。
建設の購買担当者が購入価格で考えがちなのはなぜですか
建設の購買担当者が、総所有コストではなく購入価格で考え続ける理由は3つあります。
項目ごとの年間予算。 工具は設備予算で購入し、保守は工場の予算に、現場の停止は一般経費に吸収されます。3つの項目をまとめて見る人がいません。
原価の追跡がない。 工具の故障が正確に記録されることはまれです。停止の実際のコストは、管理指標の上では見えません。
ゆがんだ比較。 カタログに載っているのは購入価格で、TCOではありません。購入担当者は、見かけ上は比較できるものを比べていますが、実際には比べられていません。
ブラシレスは、エンジン式(ガソリン)より経済的ですか
電動のブラシレスは、ガソリンのエンジン式より、使用時の経済性に優れています。燃料、エンジンの保守、密閉空間でのエンジンに伴う規制上の制約がなくなります。エンジン式のTCOはさらに不利です。
燃料:ガソリンエンジンは、使用時間ごとに燃料を消費します。電動モーターには、この項目がありません。
エンジンの保守:フィルター、点火プラグ、オイル交換、キャブレター。
規制上の制約:密閉空間でのエンジンは機械換気が必要で、そのコストがTCOに加わります。都市部では、騒音と排気ガスの規制が年々厳しくなっています。
ブラシレスは、この3つの項目を同時になくします。
自社のTCOはどう計算しますか
Sept Tools は、必要な構成を検討できるコンフィギュレーターと、保有機器の差額を試算するTCO計算ツールを用意しています。
お手持ちの保有機器に合わせた個別の試算については、当社の営業チームにお問い合わせください。
5年間の保有機器の実際のコストを計算する
購入価格からは、建設用工具の実際のコストはわかりません。保有台数、使用時間、チームの時間単価を入力すると、5年間の累計差額を数秒で表示します。
まとめ
業務用の建設用工具では、購入価格は誤解を招く指標です。工具の本当のコストは、更新、保守、停止を含め、寿命全体で測ります。ブラシレスモーターの寿命は20,000時間(モーター単体)で、カーボンブラシ式の1,500時間に対し、使用時間では10,000時間対600時間です。
TCOは、工具の予算を「受け身」にするか「管理できる」ものにするかを分けます。
作業者が現場で直面すること
購入価格の見誤り
購入担当者は、ライフサイクルのコストを含めずにカタログ価格を比べます。購入時に最も安い工具が、3年間では最も高くつくことがあります。
Sept Tools は、保守、消耗品、停止、寿命を含めたTCOシミュレーターを提供しています。注文の前に実際のコストを確認できます。
予算に入っていない現場の停止
工具の故障は記録されません。停止の実際のコストは、原価管理上は見えなくなっています。
ブラシレスモーターには交換するカーボンブラシがありません。モーター寿命は20,000時間(使用時間では10,000時間)で、モーターに起因する停止を抑えられます。
予防ではなく、事後の保守
カーボンブラシは予告なく摩耗します。現場の最中に工具が止まり、工場に部品の在庫があるとは限りません。
ブラシレスにはカーボンブラシがありません。取扱説明書に記載された日常の保守は引き続き必要ですが、計画に組み込めます。
Sept Tools の導入前と導入後
カタログ価格での購入
- 最も安い購入価格で決める
- 保守の予算がなく、現場の最中に対応を迫られる
- 計画外の停止が繰り返される
- 保有機器の更新が早まる
- 実際のコストが隠れ、期末にようやくわかる
Sept Tools のTCOの考え方
- 総所有コストで決める
- 保守が軽くなる(交換するブラシがない)
- モーターに起因する停止が減る
- 保有機器の更新の頻度が下がる
- 工具の予算を管理でき、見通しも立つ
この記事で取り上げた機械
よくあるご質問
建設用工具のTCOは、どのように計算しますか。
ブラシレスの工具とカーボンブラシ式の工具は、どう比べればよいですか。
現場の停止コストは、本当に大きいのですか。
ブラシレスは、どのように保守コストを下げますか。
引用している制度・出典
この記事で参照している機関と公式文書です。それぞれの一次情報へのリンクを掲載しています。
Sept Tools は、情報提供を目的として、これらの機関や制度を引用しています。引用は、各機関との提携、関係、承認を意味するものではありません。最新の条件は、必ず各機関の公式サイトでご確認ください。
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